事直る(読み)コトナオル

デジタル大辞泉 「事直る」の意味・読み・例文・類語

ことなお・る

物事もとどおりになる。回復する。
「かく憎げなくさへ聞こえかはし給へば―・りて」〈・若菜上〉
任期が完了する。また、罪を許されて旧に復する。
「知らぬ国にまかれりけるを―・りて京にのぼりて後」〈千載・雑中・詞書〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「事直る」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 直(なお)

① 物事がもとにかえる。旧に復する。
源氏(1001‐14頃)若菜上「ことなをりて、めやすくなむありける」
② 罪を許されてもとに復する。赦免される。
月詣(1182‐83)九「おほやけの御かしこまりにて遠くまかりけるに、ことなほりて都に帰りけるに」

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