二・四事件(読み)にしじけん

世界大百科事典(旧版)内の二・四事件の言及

【教員赤化事件】より

…教労や新教の活動および組織は全国に広がり,これに対する弾圧は1930年ごろから始まり,33年までに41道府県,98件,検挙された教員七百数十名に及んだ。とくに33年2月4日以降,長野県では66校(うち中学4),230名(うち非教員22)の検挙,治安維持法違反による起訴29名という大弾圧がおこなわれ,〈教員赤化事件〉としてセンセーショナルに報道された(〈二・四事件〉)。以後,組織的な左翼教育運動は事実上解体したが,権力は〈教員赤化〉の取締りに乗じて,多少とも批判的,自由主義的思想をもつ教員を締め出し,軍国主義教育の地固めをしていった。…

※「二・四事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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