二十五菩薩(読み)ニジュウゴボサツ

デジタル大辞泉 「二十五菩薩」の意味・読み・例文・類語

にじゅうご‐ぼさつ〔ニジフゴ‐〕【二十五菩薩】

阿弥陀仏を念じて往生を願う者を浄土に迎える25体の菩薩観世音勢至薬王・薬上・普賢ふげん・法自在王・獅子吼ししく陀羅尼だらに虚空蔵徳蔵・宝蔵・山海慧さんかいえ金蔵・金剛蔵・光明王・華厳王・衆宝王・日照王・月光王がっこうおう三昧王ざんまいおうじょう自在王・大自在王・白象王・大威徳王・無辺身の各菩薩。

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精選版 日本国語大辞典 「二十五菩薩」の意味・読み・例文・類語

にじゅうご‐ぼさつ ニジフ‥【二十五菩薩】

阿彌陀仏を念じて極楽往生を願う者を守護し、その臨終の時には迎えに来るという二五の菩薩。すなわち、観音・勢至・薬王・薬上・普賢・法自在・師子吼(ししく)陀羅尼・虚空蔵・徳蔵・宝蔵・山海慧・金蔵・金剛蔵・光明王・華厳王・衆宝王・日照王・月光王・三昧王・定自在王・大自在王・白象王・大威徳王・無辺身の称。
往生要集(984‐985)大文三「仏遣二十五菩薩、常守護行人

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百科事典マイペディア 「二十五菩薩」の意味・わかりやすい解説

二十五菩薩【にじゅうごぼさつ】

念仏衆生を守る25体の菩薩。臨終のとき極楽浄土から来迎するとされる。《往生要集》に引用された《十往生経》に見え,源信欣求浄土(ごんぐじょうど)の信仰により平安期の庶民にまで普及した。観音・勢至・薬王・薬上・普賢・法自在王・獅子吼・陀羅尼・虚空蔵・宝蔵・徳蔵・金蔵・金剛蔵・山海慧・光明王・華厳・衆宝王・月光王・日照王・三昧王・定自在王・大自在王・白象王・大威徳・無辺際の各菩薩をいう。→来迎図

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「二十五菩薩」の意味・わかりやすい解説

二十五菩薩
にじゅうごぼさつ

阿弥陀仏が臨終の念仏行者を迎えるために来迎するとき,阿弥陀仏に従ってくるという観世音菩薩をはじめとする 25の菩薩のこと。

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世界大百科事典(旧版)内の二十五菩薩の言及

【聖衆】より

…仏教で礼拝対象となる声聞(しようもん),縁覚(えんがく),菩薩,仏の集団を指すが,普通は浄土教で往生者を救うために来迎する仏,菩薩,比丘衆その他のお伴すべてを聖衆という。たんに二十五菩薩だけが聖衆であるのではない。この言葉は《往生要集》(大文第二)にあらわれており,〈大勢至菩薩は無量の聖衆とともに時を同じうして讃嘆し,手を授けて引接(いんじよう)したまへり〉とある。…

※「二十五菩薩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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