二君(読み)ニクン

デジタル大辞泉 「二君」の意味・読み・例文・類語

に‐くん【二君】

二人君主。じくん。「忠臣二君に仕えず」

じ‐くん【二君】

二人の君主。にくん。
「サレバ忠臣―ニツカエズ」〈天草本平家・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二君」の意味・読み・例文・類語

じ‐くん【二君】

〘名〙 (「じ」は「二」の漢音) 二人の主人。また、二人の君主。にくん。
※平松家本平家(13C前)九「忠臣は二君に仕へず」
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)九「追従武士の祿を取本蔵殿と、二君(ジクン)に仕へぬ由良助が大事の子に、釣合ぬ女房は持されぬと」 〔礼記‐坊記〕

に‐くん【二君】

〘名〙 ふたりの君主。じくん。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android