二手先(読み)フタテサキ

デジタル大辞泉 「二手先」の意味・読み・例文・類語

ふた‐てさき【二手先】

斗栱ときょう形式の一。柱から外方に出た二つ目ます丸桁がぎょうなどを支えるもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二手先」の意味・読み・例文・類語

ふた‐てさき【二手先】

〘名〙 社寺建築の柱上の組物の一形式。柱上から二手前方に肘木を出して丸桁を受けるもの。〔紙上蜃気(1758)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の二手先の言及

【建築組物】より

…壁から直角に前方へ出たものを手先(てさき)の組物といい,三斗組で前方に肘木を出し,先に斗をのせたものを出三斗(でみつど),その先の斗の上に1組の斗と肘木をのせたものを出組(でぐみ)という。出組よりもう1手出れば二手先(ふたてさき),以下,三手先,四手先となる(図3)。三手先までが普通で,四手先は多宝塔上層にもちいられるだけであり,天竺様(てんじくよう)では六手先まである。…

※「二手先」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android