二柳(読み)じりゅう

改訂新版 世界大百科事典 「二柳」の意味・わかりやすい解説

二柳 (じりゅう)
生没年:1723-1803(享保8-享和3)

江戸中期の俳人。姓は勝見,名は充茂。別号は桃左,三四坊,不二,七杉堂など。加賀国山中の人。俳諧ははじめ同郷の桃妖,のち伊勢の乙由(おつゆう)とその門弟希因に学んだ。長く諸国を旅したあと,1771年(明和8)大坂に居を定めて蕉風復興を心がけ,天明俳諧の有力な一人となった。編著に《除元集》《松餝(まつかざり)集》などがあり,句集に《二柳庵発句集》がある。〈うすうすと南天赤し今朝の雪〉(《津守船》)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「二柳」の解説

二柳 じりゅう

勝見二柳(かつみ-じりゅう)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android