五一(読み)グイチ

デジタル大辞泉 「五一」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐いち【五一】

双六すごろくばくちで、さいの目の五と一とが出ること。
さいころの目は五と一とは対面していないところから》食い違っていること。互い違いであること。
「―に生えたが歯違ふの歯の見所」〈浄・手習鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「五一」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐いち【五一】

〘名〙 (「ぐ」は、さいころの五の目)
双六(すごろく)賭博でいう語。賽(さい)の目が、五と一と出ること。また、その賽の目。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② (賽の目は、上面下面の和が七になるようになっているが、五と一とは対(つい)になっていないところから) 食い違っていること。ちぐはぐであること。互い違いになっていること。交互
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)四「上下の歯さき揃ふは悪るし、五一(グイチ)に生たが歯違の歯の見所」

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