五気(読み)ごき

精選版 日本国語大辞典 「五気」の意味・読み・例文・類語

ご‐き【五気】

〘名〙
木火土金水の五行の気。また、中央および東西南北の五つの方角。転じて、中国および四方の異民族をいう。五方
※土井本周易抄(1477)一「五気は金木水火土之五行也」 〔史記‐王帝紀〕
天地の五種類の現象。雨、暘(よう)、燠(おう)、寒、風の称。一説に、寒、暑、燥、湿、風、また温、涼、寒、燥、湿の称とも。〔書言字考節用集(1717)〕〔黄帝内経素問‐陰陽応象大論〕
五臓から出るという五種類の気。心気肝気脾気、肺気、腎気の称。
※病論俗解集(1639)「五気(ゴキ) 臊焦香腥腐も肝心脾肺腎に配す」 〔周礼‐天官・疾医〕
④ 五種類の感情。喜、怒、欲、懼、憂の称。〔逸周書‐官人解〕

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デジタル大辞泉 「五気」の意味・読み・例文・類語

ご‐き【五気】

五臓から出る5種の気。心気・肝気・脾気・肺気・腎気。
木火土金水の五行ごぎょうの気。また、中央と東西南北の五方の気。
天地の5種の気。寒・暑・燥・湿・風。
5種の感情。喜・怒・欲・・憂。

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