精選版 日本国語大辞典 「五輪」の意味・読み・例文・類語
ご‐りん【五輪】
〘名〙
※宴曲・真曲抄(1296)釈教「五色五輪の形も、五仏の智よりあらはる」
② 地・水・火・風・空を人の体に配して、空を頂輪、風を面輪、火を胸輪、水を臍輪、地を膝輪とする。その五つ。
※五輪九字明秘密釈(1141‐43)「右五輪名又名二頂輪面輪胸輪腹輪膝輪一」
※浄瑠璃・天狗羽打(1660)六「一人はかいつかみ、ゑいといふてなぐれば、つがいつがいをなげさかれ、五りんくだけうせにけり」 〔大日経‐七〕
⑤ 「ごりんそとば(五輪卒都婆)」の略。
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「実済得業が墓の猶東へ、ゆがめる松の下に新(あたらしき)五輪(ゴリン)有けり」
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