五重十操記(読み)ごじゅうじっそうき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「五重十操記」の意味・わかりやすい解説

五重十操記
ごじゅうじっそうき

雅楽の音楽理論書。著者未詳。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて成立したといわれる。「五重記」と「十操記」の2部よりなり,前者は雅楽の演奏に熟達するための心得を述べ,優れた芸術論を展開し,後者は笛の吹奏法を述べるのに,楽曲リズムの点から分類して実際に即した演奏論を解説している。『続群書類従』管絃部所収。

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