井之川岳(読み)いのかわだけ

日本歴史地名大系 「井之川岳」の解説

井之川岳
いのかわだけ

徳之島の中央部やや東寄り、徳之島町と天城あまぎ町の境にある山。標高六四四・八メートルで、徳之島の最高峰。奄美群島国定公園のうち。地元ではイノウデというが、北麓の母間ぼまではブマウデガナシと称しており、北東に突き出た巨岩元旦の早朝新米を供えて五穀豊穣を祈願する習俗があった。また古くはイネィフウデ(稲穂岳)と称されていたと伝えるが、これが転訛してイノウデとなり、井之川の表記によって語義が不明になったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の井之川岳の言及

【徳之島】より

…大島郡徳之島町,天城町,伊仙町の3町に分かれ,人口2万9156(1995)。島は南北に長く,中央部から北部へかけては最高点の井之川岳(645m)を含む古生層の山地が広がり,南部は石灰岩質の平たん地でカルスト地形や鍾乳洞もみられる。集落は隆起サンゴ礁の発達する海岸部に発達,中心は徳之島町の亀津。…

※「井之川岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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