井堰(読み)いせき

精選版 日本国語大辞典 「井堰」の意味・読み・例文・類語

い‐せき ゐ‥【井堰】

〘名〙 水を他に引くために、土や木などで川水をせきとめた所。い。せき。いで。また用水溝(みぞ)用水堀をもいう。〔十巻本和名抄(934頃)〕
平家(13C前)四「いせきにかかって流れもやらぬにことならず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の井堰の言及

【水論】より

… もとより干ばつのときだけ水論が起こるわけではない。中世水論の原因は,(1)番水の際の用水配分の順序や時間についてのトラブル,(2)灌漑用水使用料等の授受をめぐってのトラブル,(3)旧来の井堰の改修や新しい井堰を作ったため下流の井堰などに悪影響をもたらした場合,がおもなものであった。最も多かったのは(3)であり,中世の相論で〈新井〉を立てたといって問題にされているものの大部分は,他の灌漑施設に甚大な被害を与える灌漑施設の新設を行った場合なのである。…

※「井堰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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