井鳥景雲(読み)いとり けいうん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井鳥景雲」の解説

井鳥景雲 いとり-けいうん

1701-1782 江戸時代中期の剣術家。
元禄(げんろく)14年生まれ。井鳥巨雲の子。病弱のため父から道統をつげず,発憤して父の門人鈴木定長(従兄)の薫陶うけ,雲弘(うんこう)流の奥義をきわめる。享保(きょうほう)9年江戸で熊本藩主細川家につかえ,宝暦5年熊本にくだり,藩校時習館の剣道師範となる。剃髪(ていはつ)し,母方の姓道島をもちいて調心と号し,影法師と称した。天明2年9月4日死去。82歳。名は為長(ためなが)。
格言など】有とすればなし無とすればある世の中の月だにうとき夜半の影法師(自像賛)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android