京紫(読み)きょうむらさき

精選版 日本国語大辞典 「京紫」の意味・読み・例文・類語

きょう‐むらさき キャウ‥【京紫】

〘名〙 染め色で、赤みを帯びた紫色をいう。
随筆守貞漫稿(1837‐53)一七「今世は京紫を賞せず江戸紫を賞す〈略〉江戸紫者青勝也、京紫は赤勝にて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「京紫」の意味・読み・例文・類語

きょう‐むらさき〔キヤウ‐〕【京紫】

赤みのある紫色。つややかで優雅な色合いからそうよばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

色名がわかる辞典 「京紫」の解説

きょうむらさき【京紫】

色名の一つ。やや赤みの強い江戸時代、新興都市であった江戸の紫に対し、伝統的な京の紫を区別した色名。ややくすんだ古代紫系統と考えられているが、江戸紫より赤みがかっており、あでやかな色合いである。2010年(平成22)、京福電気鉄道本社京都市)の「嵐電らんでん」が開業100周年を記念して車両の色を京紫に塗り替え話題になった。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android