人別(読み)にんべつ

精選版 日本国語大辞典 「人別」の意味・読み・例文・類語

にん‐べつ【人別】

〘名〙
① 人ごとにすること。人ごとに割り当てること。また、その割り当てるもの。にんべち。
正倉院文書‐天平宝字六年(762)閏一二月二九日・造石山院所解「廿人、採檜皮六十二囲〈人別三囲〉」
政談(1727頃)一「若他国より養子合にして婿に来る者は、先の人別を除いて此方の人別に入るることなれば」
住民の数。人頭。人口。にんべち。
※禁令考‐前集・第六・巻六〇・寛政八年(1796)四月「人別書上改正申渡并書上書式」

ひと‐わき【人別】

〘名〙 人を区別すること。人によって差別すること。
源氏(1001‐14頃)末摘花「人わきしけると思ふにいとねたし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「人別」の意味・読み・例文・類語

にん‐べつ【人別】

人ごとにすること。人ごとに割り当てること。「人別に分配する」
人別帳」の略。

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