人奉公(読み)ひとぼうこう

精選版 日本国語大辞典 「人奉公」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ぼうこう【人奉公】

〘名〙
仮名草子可笑記(1642)五「実(げ)に実に人奉公(ヒトホウコウ)にありては、大身は大身、小身は小身ににせ、相応の辛苦憂へひまなし」
他人利益のために奉仕すること。苦労が報いられず、他人のためにだけ働いたような結果になること。無駄骨を折ること。
※俳諧・崑山集(1651)三春「眠れるも人ほうこうのこてふかな〈悦春〉」

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デジタル大辞泉 「人奉公」の意味・読み・例文・類語

ひと‐ぼうこう【人奉公】

苦労が報いられず、他人のために奉仕した結果になること。無駄骨折り。
年中―して勝手迷惑するにつもりぬ」〈浮・永代蔵・五〉

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