人工口蓋(読み)じんこうこうがい(英語表記)artificial palate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人工口蓋」の意味・わかりやすい解説

人工口蓋
じんこうこうがい
artificial palate

単音または短い連音の調音において,舌の触れた部分に印がつく (粉がとれるなどの) ようにした上歯,歯茎口蓋の型で,硬口蓋にはめ込んで発音したのちに取出して調べる。そのときの図形を写生したり写真に撮ったりしたものをパラトグラムという。調音点 (域) を知るための一種の実験器具である。生理上,口蓋の奥寄りのほうの接触はこの方法では明らかにすることができない。従来は1回ごとの接触しか調べられなかったが,この点はコンピュータと連動させた動的人工口蓋により解消された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android