人影(読み)ヒトカゲ

デジタル大辞泉 「人影」の意味・読み・例文・類語

ひと‐かげ【人影】

物に映った人の影。「川面に映る人影
人の姿。「人影もまばらな裏通り」
[類語]シルエット影法師陰影投影暗影射影斜影倒影シャドー

じん‐えい【人影】

人の影。人の姿。ひとかげ
「一路―なし、独り歩み黙思口吟し」〈独歩武蔵野

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精選版 日本国語大辞典 「人影」の意味・読み・例文・類語

ひと‐かげ【人影】

〘名〙
① 水や鏡などに映った、人の姿。
書紀(720)神代下(兼方本訓)「正に人影(ヒトカケ)の、井の中に在るを見て」
② 人の姿。また、影法師。
※阿波国文庫旧蔵本伊勢物語(10C前)六九「月のおぼろなるに人かけのしけるをみいだしければ」

じん‐えい【人影】

〘名〙 人のかげ。人の姿。ひとかげ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「暫くして人影馬声の来るあり」 〔張謂‐送裴侍御帰上都詩〕

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普及版 字通 「人影」の読み・字形・画数・意味

【人影】じんえい

光で投射される人かげ。宋・軾〔後の赤壁の賦〕霜露(くだ)り、木盡(ことごと)くす。人影地に在り、仰いでを見る。

字通「人」の項目を見る

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