人方屋(読み)ひとかたや

世界大百科事典(旧版)内の人方屋の言及

【相撲】より

…相撲故実というのは,家柄の古い行司などが,すべて家系をととのえるために粉飾創作したものであり,江戸時代の行司が著したものに,土俵の起源を織田信長の活躍した天正年中(1573‐92)においているが,これはまったくのフィクションである。当時は〈人方屋(ひとかたや)〉といって,相撲場のまわりを力士が囲み,このなかで相撲を取り,相手を倒すことによって勝敗を決め,また人垣のなかへ相手を押し倒せば勝ちになった。1610年(慶長15)名古屋城築城のとき襖に描かれた相撲絵,慶安~明暦年間(1648‐58)の相撲絵巻にも土俵は出てこない。…

※「人方屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android