人権侵害（読み）ジンケンシンガイ

デジタル大辞泉

じんけん‐しんがい【人権侵害】

「人権蹂躙じゅうりん」に同じ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

じんけん‐しんがい【人権侵害】

〘名〙 ＝じんけんじゅうりん（人権蹂躙）

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

人権侵害
じんけんしんがい

日本国憲法 31条，33条，36条で定められている基本的人権の保障を国家権力が侵し，正当な理由もしくは手続なしに個人の自由を奪ったり刑罰を与えたりすること。具体的には現行犯以外での令状なしの逮捕，拷問などがあるが，実際の捜査でよく用いられる別件逮捕についても人権侵害にあたるとする見方が少くない。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

世界大百科事典（旧版）内の人権侵害の言及

【基本的人権】より

…このことは，第2次世界大戦後に成立した人民民主主義諸国の憲法の人権規定についてもあてはまる。
［人権の国際的保障］
　もともと基本的人権は国内の憲法問題として各国が自主的に処理してきたのであるが，国際交流の発展，ファシズムやナチズムによる大規模な人権侵害の経験は，人権保障の国際化を促進した。以前からも少数民族の保護，奴隷売買の禁止，亡命者･難民の保護，労働条件の改善と労働者の地位の向上などについての国際法上の協力または責務を内容とする個別条約があったが，人権の国際的保障が全面的な進展をみるのは第2次世界大戦以降である。…

※「人権侵害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」