人目(読み)じんもく

精選版 日本国語大辞典 「人目」の意味・読み・例文・類語

じん‐もく【人目】

〘名〙
① 人の目。また、人の目に似たもの。
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉九「望遠鏡と雖も、是を写て人目(ジンモク)に呈する能わざるが如し」
② 人の見る目。ひとめ。よそめ。外見
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉附録「玳瑁(たいまい)の鈿櫛(かんざし)人目を眩(まどは)す」

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デジタル大辞泉 「人目」の意味・読み・例文・類語

ひと‐め【人目/人眼】

他人の目。世間の人の見る目。「―を避ける」
人の往来。人の出入り
「しるきかな浅茅いろづく庭のおもに―かるべき冬の近さは」〈風雅・秋下〉
[類語]衆目十目俗眼

じん‐もく【人目】

人の目。
人の見る目。ひとめ。
邪法を行い、―を惑わし」〈芥川・尾形了斎覚え書〉

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