人籟(読み)ジンライ

デジタル大辞泉 「人籟」の意味・読み・例文・類語

じん‐らい【人×籟】

人の作り出すさまざまな音。
「―すべて絶えて」〈蘆花自然と人生

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「人籟」の意味・読み・例文・類語

じん‐らい【人籟】

〘名〙 人が吹き鳴らす笛の音。転じて、人の出すさまざまの音。
※両足院本山谷抄(1500頃)二「天籟地籟、人籟のどんととするをばもとあそびにして、我物にしている」
暁鐘(1901)〈土井晩翠〉弔吉国樟堂「人籟断えて暗深き夜半の空に佇めば」 〔荘子斉物論

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普及版 字通 「人籟」の読み・字形・画数・意味

【人籟】じんらい

人が出す楽の音。〔荘子、斉物論〕女(なんぢ)は人籟を聞くも、未だ地籟を聞かず。女は地籟を聞くも、未だ天籟を聞かざる夫(かな)。

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