人見東明(読み)ひとみとうめい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「人見東明」の意味・わかりやすい解説

人見東明
ひとみとうめい
(1883―1974)

詩人。東京に生まれ、岡山市で育った。本名円吉。早稲田(わせだ)大学英文科卒業。初め自然主義風の文語詩を発表したが、1908年(明治41)から口語自由詩を書くようになり、11年6月に処女詩集『夜の舞踏』を出して反響を得た。20年(大正9)に日本女子高等学院(現昭和女子大学)を設立、のちにその理事長となり、また日本詩人クラブの理事として尽力し、昭和女子大学「近代文庫」の基礎をつくり、「近代文学研究叢書(そうしょ)」を発足させた。

[古川清彦]

『『人見東明全集』六巻・別巻一(1979~82・昭和女子大学光葉同窓会)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「人見東明」の解説

人見東明 ひとみ-とうめい

1883-1974 明治-昭和時代の詩人。
明治16年1月16日生まれ。自然主義風文語詩から口語自由詩にかわり,明治44年第1詩集「夜の舞踏」をだす。大正9年日本女子高等学院(現昭和女子大)を設立し理事長。「近代文学研究叢書」の発刊に尽力した。昭和49年2月4日死去。91歳。東京出身。早大卒。本名は円吉。詩集に「恋ごころ」など。

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