仁風(読み)じんぷう

精選版 日本国語大辞典 「仁風」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぷう【仁風】

〘名〙
① めぐみの風。仁徳風化恵沢
※続日本紀‐天平勝宝八年(756)四月丁酉「如聞、鎖災致福、莫仁風
将門記(940頃か)「将門幸ひに此の仁風に遇ひ、承平七年四月七日の恩詔によって罪に軽重なく」 〔晉武帝‐華林園集詩〕
② (晉の袁宏が地方に赴任する時餞けに扇を贈られて「輒当揚仁風、慰黎庶」といったという「晉書‐文苑伝・袁宏」の故事から) 扇(おうぎ)異称。〔いろは字(1559)〕 〔書言故事‐器物類・扇〕

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デジタル大辞泉 「仁風」の意味・読み・例文・類語

じん‐ぷう【仁風】

仁徳による教化
「―率土そつどに覆ひ」〈盛衰記二五
《晋の袁宏が扇を贈られて「まさに仁風を奉揚し、彼の黎庶を慰むべし」と答えたという、「晋書」文苑伝の故事から》扇のこと。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「仁風」の解説

じんぷう【仁風】

沖縄泡盛。酒名は、人と人の間に吹くやさしい風のような酒になることを願い命名。中留だけを取り出して造る一般酒。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数30%。蔵元の「忠孝酒造」は昭和24年(1949)創業。所在地は豊見城市字名嘉地。

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普及版 字通 「仁風」の読み・字形・画数・意味

【仁風】じんぷう

仁徳の教え。

字通「仁」の項目を見る

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