(読み)ほの

精選版 日本国語大辞典 「仄」の意味・読み・例文・類語

ほの【仄】

語素〙 動詞や形容詞などの上に付けて、かすかに、また、わずかに知覚されるなどの意を添える。「ほの聞く」「ほの暗い」など。→ほのにほのも
紫式部日記(1010頃か)寛弘五年秋「ほのうちきりたる朝の露もまだ落ちぬに」

そく【仄】

〘名〙 「そくいん(仄韻)」の略。
史記抄(1477)八「は平か仄か未詳ぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「仄」の意味・読み・例文・類語

そく【仄】[漢字項目]

[音]ソク(漢) [訓]ほのか
かたよる。傾く。「仄日
かたよって。わきから。ほのかに。「仄聞
漢字四声のうち、上声・去声入声にっしょうをいう。「仄韻仄声平仄ひょうそく

ほの【×仄】

[接頭]動詞や形容詞などに付いて、かすかに知覚される、わずかに知覚される、などの意を表す。「知る」「暗い」

そく【×仄】

仄韻そくいん」の略。

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