今井船(読み)いまいぶね

精選版 日本国語大辞典 「今井船」の意味・読み・例文・類語

いまい‐ぶね いまゐ‥【今井船】

〘名〙 江戸時代大坂伏見間を往復した早船創始者今井宗久(尼崎志‐三)とも今井道伴(和漢船用集‐五)ともいう。諸荷物や禁裏への鮮魚を早く運ぶため、三十石船とほぼ同じ大きさだが船首を鋭くした快速型であるのが特徴。禁裏御用の魚を扱うので、特権を与えられていた。手繰船(てぐりぶね)
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一五「二十五人は寝たり起たり 借きりて波路はるかに今井舩 鵣」

いまい‐せん いまゐ‥【今井船】

〘名〙 =いまいぶね(今井船)日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「今井船」の意味・読み・例文・類語

いまい‐ぶね〔いまゐ‐〕【今井船】

江戸時代、大坂伏見の間、淀川を往来した早船。今井道伴が創始したことからこの名がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android