今市[市](読み)いまいち

百科事典マイペディア 「今市[市]」の意味・わかりやすい解説

今市[市]【いまいち】

栃木県中部の旧市。1954年市制。日光火山群の東麓と鬼怒(きぬ)川の支流大谷(だいや)川の扇状地を占める。扇央にある中心市街は日光に通じる日光・例幣使会津の諸街道が集中する宿場町,穀市で有名な市場町として発展。宇都宮市の北西に接し,日光線,東武日光線が通じる。県下有数の木材集散地で,製材・木工業が中心であったが,電子,化学,精密機械などの工業が伸びている。特産品に豊富な杉葉を原料とした線香がある。農村部では米作を中心とするが,ビニルハウスによるトマト,キュウリなどの栽培が急速に増加している。旧街道沿いには日光にかけて日光杉並木(特別史跡・特別天然記念物)約1万3000本余がある。2006年3月上都賀郡足尾町,塩谷郡藤原町,栗山村日光市へ編入。242.56km2。6万3380人(2003)。
→関連項目日光例幣使街道壬生通り

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