今戸焼(読み)イマドヤキ

デジタル大辞泉 「今戸焼」の意味・読み・例文・類語

いまど‐やき【今戸焼】

今戸で産した焼き物。天正年間(1573~1592)に始まるといわれ、素焼きを主とし、日用雑器・瓦や人形などの玩具も作った。
今戸人形の顔から》不器量のたとえ。
自分つらあ―の狸見た様な癖に」〈漱石吾輩は猫である

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精選版 日本国語大辞典 「今戸焼」の意味・読み・例文・類語

いまど‐やき【今戸焼】

〘名〙
① 東京都台東区今戸産の素焼きの土器。天正年間(一五七三‐九二)創始と伝えられ、貞享年間(一六八四‐八八)白井半七が土風炉(どぶろ)、灯心皿、火鉢などをつくり、子孫が業を継いで、人形(今戸人形)など玩具も産した。
※談義本・風流志道軒伝(1763)一「一枚絵、今戸焼を始として、祭のあんど、髪結床障子にも、此親父が形を画」
② 一般に、釉(うわぐすり)をかけない、素焼きの土器。
③ (今戸人形の顔から) 不美人のたとえ。
洒落本・風俗通(1800)四「ちゃうど今戸焼(イマトヤキ)のあねさまといふつらだは」

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デジタル大辞泉プラス 「今戸焼」の解説

今戸焼

古典落語演目ひとつ。「福助くらべ」とも。

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