今西林三郎(読み)いまにし・りんざぶろう

朝日日本歴史人物事典 「今西林三郎」の解説

今西林三郎

没年:大正13.8.27(1924)
生年嘉永5.2.5(1852.2.24)
明治大正期の実業家。今西権四郎の5男。伊予国(愛媛県)生まれ。三菱会社商業学校を卒業して一時三菱会社員となったが,のち独立して大阪で廻漕問屋を経営。明治16(1883)年大阪同盟汽船取扱会社社長,大阪商船と合併後も創業の中心人物として活躍した。22年同社を辞して,石炭問屋および綿糸商を開業,関西屈指の豪商となった。25年山陽鉄道支配人,26年阪神電鉄の創立に参加し,31年会社設立後,永く取締役ないし専務取締役を歴任した。三十有余の企業に関係し,この間大阪商業会議所,大阪三品取引所の創立にも参画。大阪三品取引所理事長および大阪商業会議所会頭を務めた。大阪市会議員を経て大正4(1915)年愛媛県より衆院選挙に出て当選。<参考文献>小松光雄編『今西林三郎遺文録』

(武知京三)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「今西林三郎」の解説

今西林三郎 いまにし-りんざぶろう

1852-1924 明治-大正時代の実業家。
嘉永(かえい)5年2月5日生まれ。明治15年大阪同盟汽船取扱会社をつくったのち,大阪商船の設立に尽力。阪神電鉄など30余の会社の経営にかかわる。大阪三品取引所理事長。大正4年衆議院議員。大正13年8月27日死去。73歳。伊予(いよ)(愛媛県)出身。三菱会社商業学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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