朝日日本歴史人物事典 「今西林三郎」の解説
今西林三郎
生年:嘉永5.2.5(1852.2.24)
明治大正期の実業家。今西権四郎の5男。伊予国(愛媛県)生まれ。三菱会社商業学校を卒業して一時三菱会社員となったが,のち独立して大阪で廻漕問屋を経営。明治16(1883)年大阪同盟汽船取扱会社社長,大阪商船と合併後も創業の中心人物として活躍した。22年同社を辞して,石炭問屋および綿糸商を開業,関西屈指の豪商となった。25年山陽鉄道支配人,26年阪神電鉄の創立に参加し,31年会社設立後,永く取締役ないし専務取締役を歴任した。三十有余の企業に関係し,この間大阪商業会議所,大阪三品取引所の創立にも参画。大阪三品取引所理事長および大阪商業会議所会頭を務めた。大阪市会議員を経て大正4(1915)年愛媛県より衆院選挙に出て当選。<参考文献>小松光雄編『今西林三郎遺文録』
(武知京三)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報