仕立屋銀次(読み)したてや ぎんじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仕立屋銀次」の解説

仕立屋銀次 したてや-ぎんじ

1866-? 明治時代すり親分
慶応2年生まれ。東京日本橋の仕立屋に奉公し,21歳ごろに独立。すりの親分の娘を内妻にしたため,明治33年その跡目をつぎ,仕立屋銀次を名のる。子分250人といわれたが,42年逮捕された。大正8年出所したが再検挙され,没年は不詳。江戸出身。本名富田銀蔵

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仕立屋銀次の言及

【すり(掏摸)】より

…幕府はすりを〈軽き盗〉〈小盗〉などと呼び,通常は敲(たたき)の刑に処したが,盗んだ額が10両以上の場合は死罪を行った。明治になって〈仕立屋銀次〉などの大親分が出現した。彼は1909年に逮捕されるまでは東京下谷に邸宅を構え,専用の人力車と車夫をもち,自宅近くに60戸もの家を建てて子分たちを住まわせていた。…

※「仕立屋銀次」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android