付たり(読み)つけたり

精選版 日本国語大辞典 「付たり」の意味・読み・例文・類語

つけ‐たり【付たり】

[1] 〘連語〙 (動詞「つく」に助動詞「たり」の付いたもの) 本題に付随する別の事項を加えた、という意で、作品の目録などに用いる。付録
※高野本平家(13C前)一「清水炎上〈付(つけたり)東宮立〉」
[2] 〘名〙 本来の物に添えられた副次的なもの。主に対して従となるもの。重きを置かない添えもの。
※東寺百合文書‐を・(応永一一年)(1404)一〇月二五日・上久世庄名主百姓等申状「ことにつけたりがましくおぼしめし候はんずる程に」
※鎌倉夫人(1902)〈国木田独歩〉上「鎌倉夫人はこの頃音楽学校へ通って居るよ。〈略〉実は音楽は附(ツケ)たりだといふことだぜ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android