仙人草(読み)せんにんそう

精選版 日本国語大辞典 「仙人草」の意味・読み・例文・類語

せんにん‐そう ‥サウ【仙人草】

〘名〙 キンポウゲ科のつる性多年草。各地の原野路傍に生える。高さ三メートルに達する。葉は奇数羽状複葉で三~七個の小葉からなり、長柄をもち対生する。小葉は有柄で、長さ三~五センチメートルの卵形葉柄はまがりくねって他物にからむ。七~九月頃、茎頂および葉腋に一~数本の円錐花序をだし、径二~三センチメートルの白色の四弁花を上向きにつける。萼片(がくへん)は花弁状。多数の雄ずいと雌ずいがある。果実は扁平な倒卵形で先端に長さ約三センチメートルの白い羽毛状の花柱がある。有毒植物だが葉の液汁を腫れ物疥癬(かいせん)に塗ると効果があるという。漢名に大蓼を当てるのは誤用で、これは正しくはオオケタデの名。たかたで。はこぼれ。はぼろし。うしのはこぼれ。〔大和本草(1709)〕

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デジタル大辞泉 「仙人草」の意味・読み・例文・類語

せんにん‐そう〔‐サウ〕【仙人草】

キンポウゲ科の蔓性つるせいの多年草。日当たりのよい地に生える。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。夏から秋に4枚のがく白い花が開き、実に長い羽毛状の花柱が残る。有毒。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「仙人草」の解説

仙人草 (センニンソウ)

学名Clematis terniflora
植物。キンポウゲ科の落葉つる性植物,園芸植物,薬用植物

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