仙腸関節(読み)せんちょうかんせつ(英語表記)sacroiliac joint

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仙腸関節」の意味・わかりやすい解説

仙腸関節
せんちょうかんせつ
sacroiliac joint

仙骨の耳状面と腸骨の耳状面の間の関節体幹の骨と下肢帯との結合部であると同時に,仙骨と左右寛骨が結合することによって骨盤が形成される。仙骨と寛骨は仙腸靭帯や仙結節靭帯などで固く結合される。仙腸関節は関節腔が狭いので,運動性はきわめて少い。

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世界大百科事典(旧版)内の仙腸関節の言及

【骨盤】より

…寛骨はさらに腸骨,恥骨,坐骨の3部から成っている。寛骨以外の三つの骨は関節と椎間軟骨とで連結されて脊柱の一部をなし,仙骨と寛骨との間は仙腸関節で,左右の寛骨の間は恥骨結合で結ばれているが,これらのほかになお各隣接骨の間には多数の強い靱帯が張っているから,各骨の結合はひじょうに強い。しかし反面,可動性は著しく小さい。…

※「仙腸関節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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