仮字本末(読み)カナノモトスエ

デジタル大辞泉 「仮字本末」の意味・読み・例文・類語

かなのもとすえ〔かなのもとすゑ〕【仮字本末】

江戸後期の語学書。2巻、付録1巻。伴信友ばんのぶとも著。嘉永3年(1850)刊。神代文字否定し、仮名起源発展探究・考証したもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仮字本末」の意味・わかりやすい解説

仮字本末
かなのもとすえ

伴信友著。嘉永3 (1850) 年門弟が刊行。かなの研究書。かなの沿革研究や神代文字の否定などですぐれた考えを出している。ひらがなの作者空海,かたかなの作者を吉備真備としている点は訂正されなければならないが,総じて多く文献に基づく実証的研究となっている。

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