仮庪(読み)さずき

精選版 日本国語大辞典 「仮庪」の意味・読み・例文・類語

さ‐ずき【仮庪】

〘名〙 材木を綱で結んで仮に作った床または棚。
古事記(712)上「門毎に八佐受岐(サズキ)を結ひ、其の佐受岐(サズキ)毎に酒船を置きて」

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デジタル大辞泉 「仮庪」の意味・読み・例文・類語

さ‐ずき【仮庪/仮床】

《「さじき(桟敷)」の古形》仮の棚またはゆか
「門毎に八―をひ」〈・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の仮庪の言及

【桟敷】より

劇場や演能場,相撲小屋などで,大衆席である土間に対して一段高く床を張って造られた,上級の観客席をいう。その古い例は《古事記》や《日本書紀》に見られる〈仮庪(さずき)〉で,これは観覧席ではなく,神事の際の一段高く床を張った仮設の台,つまり舞台的な意味を持つものだった。観覧席としての桟敷は平安中期以降に多く造られる。…

※「仮庪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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