仲村渠致元(読み)なかんだかり ちげん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「仲村渠致元」の解説

仲村渠致元 なかんだかり-ちげん

1696-1754 琉球陶工
尚貞王28年8月19日生まれ。琉球焼中興の祖。1724年八重山にわたり陶法をつたえる。1730年薩摩(さつま)(鹿児島県)にいき,薩摩焼などの陶法をまなび,帰国後窯をひらく。1752年陶業普及の功績により士籍に列せられた。尚穆王3年6月18日死去。59歳。唐名は用啓基。

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367日誕生日大事典 「仲村渠致元」の解説

仲村渠致元 (なかんだかりちげん)

生年月日:1696年8月19日
江戸時代中期の琉球の陶工
1754年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の仲村渠致元の言及

【沖縄[県]】より

…そして17世紀初期に王府は薩摩から高麗人陶工張献功(一六),一官,三官らを招聘(しようへい)して朝鮮式陶法を伝授させ,さらに17世紀中期には陶工平田典通を中国に派遣して赤絵の技法を習得させた。18世紀初期には仲宗根喜元が初めて白土を陶土に使用し,さらに仲村渠致元(なかんだかりちげん)も薩摩で陶法を学び大型製陶に成功した。このように沖縄の陶器には南方系,中国系,朝鮮系,日本系があり,これらはいずれも壺屋で制作された。…

※「仲村渠致元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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