伊丹[市](読み)いたみ

百科事典マイペディア 「伊丹[市]」の意味・わかりやすい解説

伊丹[市]【いたみ】

兵庫県南東部の市。1940年市制。大阪平野西部の武庫川流域を占め,古くは猪名野といい,行基築造という昆陽池など溜池(ためいけ)が多く水田が広がる。中心市街は伊丹氏の城下町近衛家領として発達福知山線,阪急伊丹線開通後,機械器具・繊維・化学工業などが進出して尼崎市に続く工業地域となった。精密機械の工場も立地し,光ファイバーなどの先端技術の開発も盛ん。大阪市の衛星都市化も進んだ。近衛家の奨励後発展した酒造が活発,野菜・果樹・苗木栽培も盛ん。昆陽寺大阪国際空港があり,福知山線,阪急電鉄,中国自動車道が通じる。1995年1月の兵庫県南部地震では死者19人,倒壊・焼失家屋8570戸の被害をうけた。25.00km2。19万6127人(2010)。
→関連項目樽廻船灘五郷

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