伊勢乞食(読み)イセコジキ

デジタル大辞泉 「伊勢乞食」の意味・読み・例文・類語

いせ‐こじき【×乞食】

伊勢参宮の人々に物ごいをする乞食
近世伊勢商人節倹して栄えるのをねたんでいった語。→近江おうみ泥棒伊勢乞食

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「伊勢乞食」の意味・読み・例文・類語

いせ‐こじき【伊勢乞食】

〘名〙
伊勢神宮に参拝する人を相手物乞いをした乞食。
※雑俳・江戸高点附句集(1771)「雪解する道に湧出る伊勢乞食」
② 近世、伊勢商人が節倹で江戸で栄えているのを江戸の者がねたんで言ったことば。→近江泥棒伊勢乞食
※歌舞伎・敵討噂古市(正直清兵衛)(1857)六幕「何ぼ伊勢乞食だといって、葬式強飯土産には持って帰られぬ」

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