伊藤述史(読み)いとうのぶふみ

改訂新版 世界大百科事典 「伊藤述史」の意味・わかりやすい解説

伊藤述史 (いとうのぶふみ)
生没年:1885-1960(明治18-昭和35)

外交官。愛媛県出身。東京高商を卒業後,1909年外務省に入り,イタリアスイス,オランダ在勤ののち27年国際連盟日本事務局次長,33年ポーランド公使となる。40年内閣情報部長,次いで情報局初代総裁に就任し,太平洋戦争開戦直前までマス・メディア統制に力を発揮した。戦後貴族院議員となるが,のち公職追放。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊藤述史」の解説

伊藤述史 いとう-のぶみ

1885-1960 大正-昭和時代前期の外交官。
明治18年8月19日生まれ。42年外務省にはいる。昭和2年から国際連盟日本事務局につとめる。日本が脱退した8年の国際連盟総会では松岡外相を補佐した。15年初代の内閣情報局総裁。最終期の貴族院議員。昭和35年4月3日死去。74歳。愛媛県出身。東京高商(現一橋大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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