伊達締(読み)だてじめ

精選版 日本国語大辞典 「伊達締」の意味・読み・例文・類語

だて‐じめ【伊達締】

〘名〙 女性和服の着くずれを防ぐために締める、伊達巻(だてまき)両端を結ぶことができるようにしたもの。結ぶ部分以外に芯を入れるものが多い。
濹東綺譚(1937)〈永井荷風〉一〇「伊達締も一本買ったわ」

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改訂新版 世界大百科事典 「伊達締」の意味・わかりやすい解説

伊達締 (だてじめ)

女性の和装用小物。幅約10cm,長さ約2.2mで,単(ひとえ)や芯入りの袋状のものなどがある。長じゅばんの胸元をととのえるためと長着のお端折(はしより)を始末するために用い,二巻きして端をはさみこむ。正絹中央が堅く織られている博多織がかさばらずに使いよい。伊達巻は倍ほどの長さでぐるぐる巻きつけて体型補整も兼ね,花嫁衣装着付などに用いる。男物の伊達締は幅が5cmほどで,寝巻などに使う。
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