会津若松[市](読み)あいづわかまつ

百科事典マイペディア 「会津若松[市]」の意味・わかりやすい解説

会津若松[市]【あいづわかまつ】

福島県西部の市。1899年若松市として市制,1955年改称。会津盆地南部とその南の山地を占め,東は猪苗代湖に面する。盆地に発達した中心市街は1384年芦名氏の築城に始まり,1590年鶴ヶ城を築いた蒲生氏郷,上杉氏の支配を経てのち会津藩松平氏の城下となった。会津戦争で城をはじめ市街は焼失したが城下町面影が残る。会津地方の中心で磐越西線,磐越自動車道が通じ,只見線,会津鉄道が分岐する。会津塗,酒など伝統の古い家内工業が行われるほか,IC産業を中心とした近代工業も進展している。米を多産,薬用ニンジン,カキを特産する。鶴ヶ城跡(史跡),白虎(びゃっこ)隊で有名な飯盛(いいもり)山,東山温泉があり,自然と史跡に恵まれた都市として多くの観光客を集めている。2004年11月北会津郡北会津村を,2005年11月河沼郡河東町を編入。東日本大震災で,市内において被害が発生。382.97km2。12万6220人(2010)。
→関連項目会津塗

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