会津藩家世実紀(読み)あいづはんかせいじつき

日本歴史地名大系 「会津藩家世実紀」の解説

会津藩家世実紀(家世実紀)
あいづはんかせいじつき

二七七巻 会津藩家世実紀編纂方役所編

成立 文化一二年

原本 会津松平家旧蔵・現福島県立博物館蔵

写本 会津若松市立会津図書館

解説 会津藩松平家の正史。寛永八年から文化三年まで一七六年間にわたる会津藩に関する編年体記録で、北原采女を総裁として四年の歳月を費やして完成させた。会津藩研究の基本史料歴代藩主の治政・年始の祝儀法事・見禰山御祭礼・追馬狩・年貢諸役、市中町村の仕置・百姓一揆や領内の事件・風俗・文化・災害に至るまで詳細に記されている。

活字本 「会津藩家世実紀」全一五巻綱文一巻(吉川弘文館・歴史春秋社)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「会津藩家世実紀」の意味・わかりやすい解説

会津藩家世実紀 (あいづはんかせいじっき)

会津藩初代藩主保科正之から7代藩主容衆(かたひろ)に至る歴代の正史。藩の編集方役場が4年を費やし1815年(文化12)に完成。277巻。広く旧記類を集め参考としているので,藩の行政財政民政等はもちろんのこと,村々のできごと,人々の生活に至るまで記述されており,藩政全般を知りうる唯一の史料である。全15巻として刊行中。
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百科事典マイペディア 「会津藩家世実紀」の意味・わかりやすい解説

会津藩家世実紀【あいづはんかせいじっき】

会津藩に関する編年体の記録。首巻を加え278巻。1815年成立。1631年から1806年までの藩の行財政から民衆の生活に至るまでが,広く収集した旧記類をもとに記述されている。藩政全般を知りうる会津藩研究の基本史料。全15巻で刊行されている。

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