会稽(読み)カイケイ

デジタル大辞泉 「会稽」の意味・読み・例文・類語

かいけい〔クワイケイ〕【会稽】

会稽山」の略。

会稽の恥」の略。
かたきを平らげ、―をすすがん」〈謡・鞍馬天狗
《会稽の恥をすすぐ意》あだ討ち。仕返し復讐ふくしゅう
「今度にあらずは、いづれの日か―をとげん」〈平家・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「会稽」の意味・読み・例文・類語

かいけい クヮイケイ【会稽】

[2] 〘名〙
① 会稽山に産する竹で造った矢。
家伝(760頃)上「雖勁箭而非羽括、詎成会稽之美
将門記承徳三年点(1099)「然れども会嵆(クヮイケイ)の深きに依りて敵対の心尚発す」
③ (「会稽の恥をすすぐ」意) しかえし。復讐(ふくしゅう)
※将門記(940頃か)「件の介良兼、本意の怨(うらみ)を忘れず、尚し会嵆の心を遂げむと欲ふ」

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世界大百科事典(旧版)内の会稽の言及

【紹興】より

…人口30万(1994)。会稽山脈が北にのびて形成する前山と,杭州湾南岸に形成される沖積平野との境にある扇状地の先端に位置する。背後の山地と,前面の水上の両者の資源を活用しうる良好な環境にあり,浙江では最も古い伝統をもつ都市である。…

※「会稽」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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