会通(読み)かいつう

精選版 日本国語大辞典 「会通」の意味・読み・例文・類語

かい‐つう クヮイ‥【会通】

〘名〙
① よく通じること。十分に理解すること。
国歌八論(1742)正過「頗る会通せる人の詠み出せるにあらざるは、一首の中に全く過失を免るること少し
会合と変通。物が集まることと変化すること。
※御践祚後朝見の御儀に於て賜はりたる勅語‐昭和元年(1926)一二月二八日「今や世局は正に会通の運に際し、人文は恰も更張の期に膺(あた)る」 〔易経‐繋辞上〕

え‐つう ヱ‥【会通】

〘名〙 =えしゃく(会釈)
正法眼蔵(1231‐53)弁道話「坐禅弁道して仏祖大道を会通す」 〔肇論

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普及版 字通 「会通」の読み・字形・画数・意味

【会通】かい(くわい)つう

天下の理が合して通ずる。〔易、辞伝上〕人以て天下の動を見るり。其の會、以て其の典禮を行ひ、辭をけて以て其の吉凶を斷ず。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「会通」の意味・わかりやすい解説

会通
えつう

仏教用語。教説なかの種々相違する異説について,表面的矛盾を除去し,深くその主旨を明らかにして,共通な趣意を見出すこと。

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