伝馬印(読み)てんまいん

精選版 日本国語大辞典 「伝馬印」の意味・読み・例文・類語

てんま‐いん【伝馬印】

〘名〙 戦国時代伝馬手形に押した朱の印判。馬が横向きにすわった形の上部と、印文常調下部とからなる北条氏のものが有名。武田氏徳川氏も独自の形・印文のものを用いた。伝馬朱印

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の伝馬印の言及

【印章】より

…中世大内氏が勘合印を海外貿易に使ったのはその一例である。近世初期の徳川氏の伝馬印は2種あり,家康の伝馬印は印文〈伝馬朱印〉に馬子と馬の図様を配した印を伝馬手形におしたが,後期の伝馬印は図様を止めてただ印文〈伝馬無相違可出者也〉の9字を方印に刻した。これを縦に折半して片方ずつに使用して,左右を勘合することによって伝馬手形の偽造防止に利用したのである。…

※「伝馬印」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android