位取り(読み)クライドリ

デジタル大辞泉 「位取り」の意味・読み・例文・類語

くらい‐どり〔くらゐ‐〕【位取り】

算数そろばんで、数の位を定めること。「位取りをまちがえる」
物事等級優劣品位などを定めること。
将棋で、五段目まで突き進め、敵陣を圧迫すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「位取り」の意味・わかりやすい解説

位取り (くらいどり)

位ということばは,数1234の4は1の位,3は10の位,2は100の位,1は1000の位というように,記数法数字位置によって大きさを定めたその大きさの単位のことを意味する。小数のときは,小数点以下第1位,第2位,……というように位(い)という語を用いる。位取りというのは,計算で出てきた数字の位を見定めることであり,位取りをまちがえれば,正しくない計算結果になる。
記数法 →小数点
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の位取りの言及

【記数法】より

…前者の表し方には次の三つの特徴がある。(1)十進法,(2)桁を数の位置で表す,すなわち位取りの原則,(3)10個の数字だけを使っている。文化圏によって種々の記数法が考案され,使われてきたが,この3特徴すべて備えたものは6世紀までにインドで確立されたものと考えられている。…

【ゼロ】より

…一般に0,1,……,9という10個の数字ですべての数を書き記すことができる。そのためには,位取りの原則が不可欠である。すなわち,数字の位置でその桁を示すことにより,十,百,千,万,……が不必要になる。…

※「位取り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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