位相空間(数学)(読み)いそうくうかん

百科事典マイペディア 「位相空間(数学)」の意味・わかりやすい解説

位相空間(数学)【いそうくうかん】

極限連続概念が定義できる集合うち最も一般的なもの。集合Xの部分集合の族θで以下1.〜3.の条件を満たすものが一つ指定されているとき,Xを位相空間,θの元をXの開集合という。1.θに属する任意個の集合A(/i)の和集合∪A(/i)もθに属する,2.θに属する任意の集合A1,A2の共通部分A1∩A2もθに属する,3.Xおよび空集合φがθに属する。集合Xに対しこのようなθを定めることを,Xを位相づけるといい,θをXの位相と呼ぶこともある。実数全体は一次元の位相空間。→位相幾何学位相数学
→関連項目空間(数学)次元(数学)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android