住友友信(読み)すみとも・とものぶ

朝日日本歴史人物事典 「住友友信」の解説

住友友信

没年:宝永3.8.17(1706.9.23)
生年正保4(1647)
江戸前期の豪商,銅山師。住友家3代。通称吉左衛門。以後17代までのうち9代が吉左衛門を称する。父友以の没後16歳で家督相続。銅精錬,銅輸出を継承し,銅鉱業にも進出。吉岡銅山,幸生銅山などを稼行。貞享1(1684)年,分家して両替商となっていた弟友貞の身上分散に連座して翌年隠居し甚兵衛と称する。若年の相続者友芳を助け,元禄4(1691)年別子銅山の稼行請負に成功する。和歌,狂歌,絵画をよくし,紀海音から友信三十三回忌追悼和歌集序文に「故住友氏友信は難波の人傑とや」とたたえられた。<参考文献>住友修史室編『泉屋叢考』7輯

(今井典子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「住友友信」の解説

住友友信 すみとも-とものぶ

1647-1706 江戸時代前期の豪商。
正保(しょうほ)4年生まれ。住友友以(とももち)の5男。住友家3代。天和(てんな)元年備中(びっちゅう)吉岡銅山の開発に着手,経営は困難であったが産銅業者としての基礎をきずく。弟友貞の両替店失敗で,貞享(じょうきょう)2年隠居,子の4代友芳(ともよし)を後見。宝永3年8月17日死去。60歳。大坂出身。通称は吉左衛門。屋号は泉屋。

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