佐夜ノ中山(読み)さよのなかやま

百科事典マイペディア 「佐夜ノ中山」の意味・わかりやすい解説

佐夜ノ中山【さよのなかやま】

小夜ノ中山とも。古くは〈さやの中山〉とも。東海道の宿場町日坂(にっさか)(静岡県掛川市)から東の金谷宿(静岡県島田市)の菊川に至る急坂。賊に殺された妊婦の霊がのりうつって泣くという夜泣石の伝説や西行の歌で知られる。1335年の中先代の乱では北条軍と足利軍の激戦があった。子育観音,妊婦塚があり,旧東海道面影を残す。現在の東海道(国道1号)は北の谷を通る。
→関連項目掛川[市]月見

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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