佐藤三喜蔵(読み)さとう・みきぞう

朝日日本歴史人物事典 「佐藤三喜蔵」の解説

佐藤三喜蔵

没年:明治3.2.4(1870.3.5)
生年文政2(1819)
明治2(1869)年,上野国(群馬県)高崎藩領45カ村の農民が年貢減免を求めて起こした高崎五万石騒動の指導者のひとり。群馬郡下中居村(高崎市)の農民。相撲心得があり腕力に優れた偉丈夫で,五万石騒動の大総代のひとりに選ばれる。のち逮捕,斬首。平成2(1990)年4月29日に普門寺で三喜蔵の120周年法要が行われた。<参考文献>細野格城『高崎五万石騒動』(復刻,1975)

(落合延孝)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤三喜蔵」の解説

佐藤三喜蔵 さとう-みきぞう

1819-1870 明治時代一揆(いっき)指導者。
文政2年生まれ。上野(こうずけ)群馬郡下中居村の名主。明治2年高崎藩領で年貢減免などを要求しておこった農民一揆(五万石騒動)の45ヵ村の大総代のひとり。藩庁に強訴したが,同志とともに捕らえられ,明治3年2月4日処刑された。52歳。別名に造酒之助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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